蛍光色日記

ポルトガルにワーキングホリデービザで滞在中、もう31歳になった人のブログ

ポルトガルの税金 ~消費税・所得税・社会保険料~

今回はポルトガル税金について考えてみたいと思います。納税は義務ですからね…。
(日本の税金についてはまた別途)
ポルトガルに長期滞在し働こうとする人にとって関わりのある税金は大きく分けて3つ、(1)VAT 付加価値税 :日本で言うところの消費税、(2)IRS 所得税 、(3)social security contributions 社会保障費:日本の社会保険料のようなもの、です。(2)(3)は源泉徴収(お給料から天引き)されるそうです。

(1)VAT 付加価値税
買うものによって、23%・13%・6%(マデイラ島22%・12%・5%、アゾーレス島18%・9
%・4%)に分けられます。どんなものが何%の税率になるのかは以下ブログがとても分かりやすくて参考になります。
外国せいかつ日記(ポルトガルにいます) ポルトガルの付加価値税
VATではないですが、一部地域で宿泊税(Lisboa/Cascais €1/泊、Porto €2/泊)というものもあるようです。

(2)IRS 所得税
1月1日~12月31日の間に183日以上ポルトガルに滞在する外国人は居住者 regidentsと見なされ、累進課税方式(収入により税率が変動、日本と同じ仕組みです)により税金が課され、課税の対象は世界中を源泉とする所得(もうけ)となります。つまり、日本で家賃収入や預金の利子収入などがあればそれも課税の対象ということですね。但しその場合は、ポルトガル-日本の間で租税条約により二重課税の回避がなされるようです。
税率:Tabelas de Retenção do IRS
条約:http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/0014155-38.pdf
€632/月までは所得税0%、€700/月で7.5%となります。
※参考:ポルトガル最低賃金は2018上半期時点で€676.67/月
http://appsso.eurostat.ec.europa.eu/nui/submitViewTableAction.do

1年間に183日未満の滞在の場合、非居住者non-regidentsと見なされ、所得税率は一律25%(? ポルトガル政府公式ページが見つけられていないので、正式な税率は不明)、課税の対象は源泉をポルトガルとする所得のみとなります。
Portugal - Taxes on personal income
Portugal Taxation of Individual Income
以下のページによると、12月31日時点で住居があり継続して住む予定がある場合は、居住者 regidentと見なせるようです。
Income taxes abroad - Portugal

https://home.kpmg.com/xx/en/home/insights/2014/04/portugal-thinking-beyond-borders.html
ちなみにNHR:Non-Habitul Residentsであればかなり優遇された税率となるようですが、そもそもNHRとは①€1,000,000の資本金をポルトガルに移動/②€500,000以上の不動産の購入/③10人以上の雇用の創出、のうちいずれかの条件を満足しないとなれません。ですので、当然私のような人種には関係ないと言えます。

(3)social security contributions 社会保障
非雇用者(私)11%、雇い主23.75%を負担します。但し、交通費や日雇いの場合のお給料は対象外のようです。
ポルトガルとの間に社会保障協定を結んでいる国の国民の場合は支払いを免除されるようですが、日本は協定を結んではいませんので支払わなければなりません。
Social Security | Tax guide 2017 | PwC Portugal
Portugal - Other taxes impacting individuals

▽かなりお世話になったページ(ありがとうございます!)▽
外国せいかつ日記(ポルトガルにいます) ポルトガルの所得税について